アンチモン (Sb)

元素 51 · 半金属 · 121.76 u

51121.76
Sb
アンチモン
半金属
Sb

電子殻ごとの電子数: 2, 8, 18, 18, 5

アンチモンは柔らかい鉛を著しく硬化させるため、活字合金や蓄電池の格子には欠かせない存在だった。その化合物は難燃剤として最も広く使われている。

古代エジプト人は、硫化アンチモンの粉末をコールとしてアイライナーに使っていた。

原子番号
51
原子質量
121.76 u
電子配置
[Kr] 5s² 4d¹⁰ 5p³
族・周期・ブロック
15 · 5 · p

窒素族

酸化数
−3, +3, +5
電気陰性度
2.05 (Pauling)
融点
631 °C
沸点
1,587 °C
密度
6.685 g/cm³
常温での状態
固体
外観
銀色でもろい半金属
発見
古代から知られている

用途

  • 鉛蓄電池の格子
  • 難燃剤の増効剤
  • 半導体や赤外線検出器
  • かつては活字合金

原子構造

アンチモンの中性原子は51個の陽子と51個の電子を持つ。最も多く存在する同位体はおよそ71個の中性子を持ち、これが質量数122の由来である。中性子の数が変われば同位体が変わり、陽子の数が変われば別の元素になる。

これらの電子は内側の電子殻から順に配置され、電子殻ごとの電子数は2, 8, 18, 18, 5である。軌道表記では[Kr] 5s² 4d¹⁰ 5p³となる。

3D electron orbitals

See where アンチモン's electrons actually are — a cloud of 26,000 points sampled from the probability density |ψ|², not a cartoon of a lobe.

周期表における位置

金属と非金属を分ける階段状の境界にある元素で、両者の性質を併せ持つ。この中間的な導電性こそが半導体を可能にしている。

発見と名前の由来

アンチモンは元素として記述される以前から、古代より知られ利用されてきた。名前の由来:ギリシャ語のanti(反)とmonos(単独)から「単独ではない」の意、元素記号はラテン語のstibiumから。

さらに調べる

原子量はIUPAC/CIAAWに基づき、物理的性質は米国国立医学図書館のPubChemに基づく。実測されていない値は推定値ではなく「未測定」として示している。

関連する計算機

よくある質問

アンチモンの原子量はいくつか。

アンチモンの標準原子量は121.76で、IUPACの同位体組成・原子量委員会(CIAAW)が定めている。

アンチモンの陽子・中性子・電子の数はそれぞれいくつか。

アンチモンは51個の陽子を持つ。原子番号はそのまま陽子の数を表し、これがアンチモンをアンチモンとして決定づける値である。中性の原子では電子の数も陽子と同じ51個になる。中性子の数は同位体によって異なるが、最も多く存在する同位体ではおよそ71個で、122 − 51 = 71という関係から求められる。

アンチモンの電子配置はどうなっているか。

アンチモンの電子配置は[Kr] 5s² 4d¹⁰ 5p³である。電子は5個の電子殻に2, 8, 18, 18, 5のように分布する。

アンチモンは金属か。

厳密には違う。アンチモンは半金属(メタロイド)で、金属と非金属を分ける境界線上に位置し、両者の性質を併せ持つ。この性質こそ半導体産業が注目する点である。

アンチモンは何族・何周期に属するか。

アンチモンは15族(窒素族)、第5周期に位置し、pブロックに属する。族は縦の列、周期は横の行を指す。

アンチモンのイオンの価数はいくつか。

アンチモンは化合物中でイオン3−になることが多い。全体として見ると、とりうる酸化数は−3, +3, +5である。

アンチモンの融点はどのくらいか。

アンチモンは631 °Cで融解し、1,587 °Cで沸騰する。室温では固体である。

アンチモンは何に使われるか。

アンチモンの主な用途には鉛蓄電池の格子, 難燃剤の増効剤, 半導体や赤外線検出器, かつては活字合金が挙げられる。アンチモンは柔らかい鉛を著しく硬化させるため、活字合金や蓄電池の格子には欠かせない存在だった。その化合物は難燃剤として最も広く使われている。。

アンチモンを発見したのは誰で、名前の由来は何か。

アンチモンは元素として記述される以前から、古代より知られ利用されてきた。名前の由来:ギリシャ語のanti(反)とmonos(単独)から「単独ではない」の意、元素記号はラテン語のstibiumから。