イリジウム (Ir)
元素 77 · 遷移金属 · 192.22 u
電子殻ごとの電子数: 2, 8, 18, 32, 15, 2
イリジウムは知られている金属の中で最も耐腐食性が高く、他のほとんどの金属を破壊するような高温にも耐える。地層中に世界規模で存在するイリジウムの層は、恐竜絶滅の痕跡とされている。
6600万年前の地層に世界中で見られる薄いイリジウムの層は、恐竜を絶滅させた小惑星の指紋である。
- 原子番号
- 77
- 原子質量
- 192.22 u
- 電子配置
- [Xe] 6s² 4f¹⁴ 5d⁷
- 族・周期・ブロック
- 9 · 6 · d
- 酸化数
- +3, +4
- 電気陰性度
- 2.2 (Pauling)
- 融点
- 2,446 °C
- 沸点
- 4,428 °C
- 密度
- 22.42 g/cm³
- 常温での状態
- 固体
- 外観
- 銀白色の光沢を持つ、もろい金属
- 発見
- Smithson Tennant, 1803
コバルト族
用途
- 点火プラグの電極先端
- 結晶育成用のるつぼ
- 深宇宙探査機用熱電発電機の被覆
- 万年筆のペン先とコンパスの軸受
原子構造
イリジウムの中性原子は77個の陽子と77個の電子を持つ。最も多く存在する同位体はおよそ115個の中性子を持ち、これが質量数192の由来である。中性子の数が変われば同位体が変わり、陽子の数が変われば別の元素になる。
これらの電子は内側の電子殻から順に配置され、電子殻ごとの電子数は2, 8, 18, 32, 15, 2である。軌道表記では[Xe] 6s² 4f¹⁴ 5d⁷となる。
3D electron orbitals
See where イリジウム's electrons actually are — a cloud of 26,000 points sampled from the probability density |ψ|², not a cartoon of a lobe.
周期表における位置
発見と名前の由来
イリジウムはSmithson Tennantによって1803年に発見された。名前の由来:ギリシャ神話の虹の女神イリスにちなむ。
さらに調べる
原子量はIUPAC/CIAAWに基づき、物理的性質は米国国立医学図書館のPubChemに基づく。実測されていない値は推定値ではなく「未測定」として示している。
関連する計算機
よくある質問
イリジウムの原子量はいくつか。
イリジウムの標準原子量は192.22で、IUPACの同位体組成・原子量委員会(CIAAW)が定めている。
イリジウムの陽子・中性子・電子の数はそれぞれいくつか。
イリジウムは77個の陽子を持つ。原子番号はそのまま陽子の数を表し、これがイリジウムをイリジウムとして決定づける値である。中性の原子では電子の数も陽子と同じ77個になる。中性子の数は同位体によって異なるが、最も多く存在する同位体ではおよそ115個で、192 − 77 = 115という関係から求められる。
イリジウムの電子配置はどうなっているか。
イリジウムの電子配置は[Xe] 6s² 4f¹⁴ 5d⁷である。電子は6個の電子殻に2, 8, 18, 32, 15, 2のように分布する。
イリジウムは金属か。
はい。イリジウムは遷移金属に分類される。金属光沢をもち、電気や熱をよく伝え、反応では電子を失って陽イオンになりやすい。
イリジウムは何族・何周期に属するか。
イリジウムは9族(コバルト族)、第6周期に位置し、dブロックに属する。族は縦の列、周期は横の行を指す。
イリジウムのイオンの価数はいくつか。
イリジウムは化合物中でイオン3+ / 4+になることが多い。全体として見ると、とりうる酸化数は+3, +4である。
イリジウムの融点はどのくらいか。
イリジウムは2,446 °Cで融解し、4,428 °Cで沸騰する。室温では固体である。
イリジウムは何に使われるか。
イリジウムの主な用途には点火プラグの電極先端, 結晶育成用のるつぼ, 深宇宙探査機用熱電発電機の被覆, 万年筆のペン先とコンパスの軸受が挙げられる。イリジウムは知られている金属の中で最も耐腐食性が高く、他のほとんどの金属を破壊するような高温にも耐える。地層中に世界規模で存在するイリジウムの層は、恐竜絶滅の痕跡とされている。。
イリジウムを発見したのは誰で、名前の由来は何か。
イリジウムはSmithson Tennantによって1803年に発見された。名前の由来:ギリシャ神話の虹の女神イリスにちなむ。