ゲルマニウム (Ge)

元素 32 · 半金属 · 72.63 u

3272.63
Ge
ゲルマニウム
半金属
Ge

電子殻ごとの電子数: 2, 8, 18, 4

ゲルマニウムはシリコンに取って代わられる前、最初のトランジスタに使われた半導体だった。シリコンでは太刀打ちできない光ファイバーや赤外線光学の分野で再び活躍している。

1947年にベル研究所で作られた世界初のトランジスタは、シリコンではなくゲルマニウム製だった。

原子番号
32
原子質量
72.63 u
電子配置
[Ar] 4s² 3d¹⁰ 4p²
族・周期・ブロック
14 · 4 · p

炭素族

酸化数
−4, +2, +4
電気陰性度
2.01 (Pauling)
融点
938 °C
沸点
2,833 °C
密度
5.323 g/cm³
常温での状態
固体
外観
灰白色でもろい半金属
発見
Clemens Winkler, 1886

用途

  • 光ファイバーケーブルの芯線
  • 赤外線暗視装置の光学系
  • 高速動作するSiGeチップ
  • 重合反応の触媒

原子構造

ゲルマニウムの中性原子は32個の陽子と32個の電子を持つ。最も多く存在する同位体はおよそ41個の中性子を持ち、これが質量数73の由来である。中性子の数が変われば同位体が変わり、陽子の数が変われば別の元素になる。

これらの電子は内側の電子殻から順に配置され、電子殻ごとの電子数は2, 8, 18, 4である。軌道表記では[Ar] 4s² 3d¹⁰ 4p²となる。

3D electron orbitals

See where ゲルマニウム's electrons actually are — a cloud of 26,000 points sampled from the probability density |ψ|², not a cartoon of a lobe.

周期表における位置

金属と非金属を分ける階段状の境界にある元素で、両者の性質を併せ持つ。この中間的な導電性こそが半導体を可能にしている。

発見と名前の由来

ゲルマニウムはClemens Winklerによって1886年に発見された。名前の由来:ラテン語のGermania(「ドイツ」の意)にちなむ。

さらに調べる

原子量はIUPAC/CIAAWに基づき、物理的性質は米国国立医学図書館のPubChemに基づく。実測されていない値は推定値ではなく「未測定」として示している。

関連する計算機

よくある質問

ゲルマニウムの原子量はいくつか。

ゲルマニウムの標準原子量は72.63で、IUPACの同位体組成・原子量委員会(CIAAW)が定めている。

ゲルマニウムの陽子・中性子・電子の数はそれぞれいくつか。

ゲルマニウムは32個の陽子を持つ。原子番号はそのまま陽子の数を表し、これがゲルマニウムをゲルマニウムとして決定づける値である。中性の原子では電子の数も陽子と同じ32個になる。中性子の数は同位体によって異なるが、最も多く存在する同位体ではおよそ41個で、73 − 32 = 41という関係から求められる。

ゲルマニウムの電子配置はどうなっているか。

ゲルマニウムの電子配置は[Ar] 4s² 3d¹⁰ 4p²である。電子は4個の電子殻に2, 8, 18, 4のように分布する。

ゲルマニウムは金属か。

厳密には違う。ゲルマニウムは半金属(メタロイド)で、金属と非金属を分ける境界線上に位置し、両者の性質を併せ持つ。この性質こそ半導体産業が注目する点である。

ゲルマニウムは何族・何周期に属するか。

ゲルマニウムは14族(炭素族)、第4周期に位置し、pブロックに属する。族は縦の列、周期は横の行を指す。

ゲルマニウムのイオンの価数はいくつか。

ゲルマニウムは化合物中でイオン4+ / 2+になることが多い。全体として見ると、とりうる酸化数は−4, +2, +4である。

ゲルマニウムの融点はどのくらいか。

ゲルマニウムは938 °Cで融解し、2,833 °Cで沸騰する。室温では固体である。

ゲルマニウムは何に使われるか。

ゲルマニウムの主な用途には光ファイバーケーブルの芯線, 赤外線暗視装置の光学系, 高速動作するSiGeチップ, 重合反応の触媒が挙げられる。ゲルマニウムはシリコンに取って代わられる前、最初のトランジスタに使われた半導体だった。シリコンでは太刀打ちできない光ファイバーや赤外線光学の分野で再び活躍している。。

ゲルマニウムを発見したのは誰で、名前の由来は何か。

ゲルマニウムはClemens Winklerによって1886年に発見された。名前の由来:ラテン語のGermania(「ドイツ」の意)にちなむ。