サマリウム (Sm)

元素 62 · ランタノイド · 150.36 u

62150.36
Sm
サマリウム
ランタノイド
Sm

電子殻ごとの電子数: 2, 8, 18, 24, 8, 2

サマリウムコバルト磁石は、ネオジム磁石が減磁してしまうような高温でも強さを保つ。そのため軍事・航空宇宙機器に選ばれている。

その原料鉱物は当時存命だったヴァシリ・サマルスキー=ブィホヴェツにちなんで命名された。間接的とはいえ、サマリウムは存命の人物にちなんで名付けられた最初の元素となった。

原子番号
62
原子質量
150.36 u
電子配置
[Xe] 6s² 4f⁶
族・周期・ブロック
fブロック · 6 · f
酸化数
+2, +3
電気陰性度
1.17 (Pauling)
融点
1,074 °C
沸点
1,794 °C
密度
7.52 g/cm³
常温での状態
固体
外観
銀白色の金属
発見
Paul-Émile Lecoq de Boisbaudran, 1879

用途

  • 高温用永久磁石
  • 中性子を吸収する原子炉制御棒
  • がん治療用アイソトープ
  • 光学ガラスとレーザー

原子構造

サマリウムの中性原子は62個の陽子と62個の電子を持つ。最も多く存在する同位体はおよそ88個の中性子を持ち、これが質量数150の由来である。中性子の数が変われば同位体が変わり、陽子の数が変われば別の元素になる。

これらの電子は内側の電子殻から順に配置され、電子殻ごとの電子数は2, 8, 18, 24, 8, 2である。軌道表記では[Xe] 6s² 4f⁶となる。

3D electron orbitals

See where サマリウム's electrons actually are — a cloud of 26,000 points sampled from the probability density |ψ|², not a cartoon of a lobe.

周期表における位置

fブロック第1行、原子番号57〜71の元素群。互いに化学的性質がよく似ており分離が難しいが、磁石やレーザー、蛍光体に欠かせない。

発見と名前の由来

サマリウムはPaul-Émile Lecoq de Boisbaudranによって1879年に発見された。名前の由来:鉱物サマルスキー石にちなむ。

さらに調べる

原子量はIUPAC/CIAAWに基づき、物理的性質は米国国立医学図書館のPubChemに基づく。実測されていない値は推定値ではなく「未測定」として示している。

関連する計算機

よくある質問

サマリウムの原子量はいくつか。

サマリウムの標準原子量は150.36で、IUPACの同位体組成・原子量委員会(CIAAW)が定めている。

サマリウムの陽子・中性子・電子の数はそれぞれいくつか。

サマリウムは62個の陽子を持つ。原子番号はそのまま陽子の数を表し、これがサマリウムをサマリウムとして決定づける値である。中性の原子では電子の数も陽子と同じ62個になる。中性子の数は同位体によって異なるが、最も多く存在する同位体ではおよそ88個で、150 − 62 = 88という関係から求められる。

サマリウムの電子配置はどうなっているか。

サマリウムの電子配置は[Xe] 6s² 4f⁶である。電子は6個の電子殻に2, 8, 18, 24, 8, 2のように分布する。

サマリウムは金属か。

はい。サマリウムはランタノイドに分類される。金属光沢をもち、電気や熱をよく伝え、反応では電子を失って陽イオンになりやすい。

サマリウムは何族・何周期に属するか。

サマリウムは周期表の下に別枠で示されるfブロックの元素で、第6周期に位置し、ランタノイドの仲間である。この領域の元素には、標準的な18列の族番号が割り当てられていない。

サマリウムのイオンの価数はいくつか。

サマリウムは化合物中でイオン3+になることが多い。全体として見ると、とりうる酸化数は+2, +3である。

サマリウムの融点はどのくらいか。

サマリウムは1,074 °Cで融解し、1,794 °Cで沸騰する。室温では固体である。

サマリウムは何に使われるか。

サマリウムの主な用途には高温用永久磁石, 中性子を吸収する原子炉制御棒, がん治療用アイソトープ, 光学ガラスとレーザーが挙げられる。サマリウムコバルト磁石は、ネオジム磁石が減磁してしまうような高温でも強さを保つ。そのため軍事・航空宇宙機器に選ばれている。。

サマリウムを発見したのは誰で、名前の由来は何か。

サマリウムはPaul-Émile Lecoq de Boisbaudranによって1879年に発見された。名前の由来:鉱物サマルスキー石にちなむ。